"灰色の脳細胞" エルキュール・ポワロさんの作品を集めています。
名探偵といっしょに
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クリスマス・プディングの冒険
2007年 01月 09日 (火) | 編集
クリスマス・プディングの冒険クリスティー自身が料理長となり選択した、6編の作品から成る短編集で、
はじめに料理長から直々のご挨拶があり、メインディッシュ・添え物料理、
そしてデザートが用意されています。収録されているポワロ物5篇は、既に
海外ドラマ化されてて、例によってドラマを彷彿させながら読んだ訳ですが、
私的にどれも結構印象に残っている作品だったので、より美味しく味わう
事が出来たんじゃないかな?と。まずは、料理長がメインディッシュとした、
「クリスマス・プディングの冒険」。ドラマは 「盗まれたロイヤル・ルビー」
いうタイトルで、愚かな^^王子や曲者な外務次官、スーシェさんがさる公爵から本当に直伝された
というマンゴーの捌き方、子供達の明るい笑顔等が浮かんでくる楽しい作品でしたが、この原作も
クリスティーが子供の頃を思い出して書いたとあって、活き活きとしていて楽しめる話でした。
「スペイン櫃の秘密」 といえば決闘シーンや、あの惨い殺害場面が浮かんでくるけど、この小説で
ミス・レモンの実年齢が分かって吃驚。大尉をやたらと恋しがる?ポワロさんが嬉しかったです。
添え物料理としての 「負け犬」 では、従僕のジョージが活躍?してるんですね。
あと、「夢」 は、タイトルが一文字というのも何となく印象的な事件でしたが、ドラマのあの雰囲気が
活字でも感じられて。原作には無かったけど、ミス・レモン絡みのあのオチは面白かったですね。
デザートのシャーベットな 「二十四羽の黒つぐみ」 も、結構原作に忠実に出来てたんだな?と、
何だかやっぱり海外ドラマの出来に感心してしまった読後でありました。

The Adventure of The Christmas Pudding (1960)
[ お気に入り度: ★★★
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ブラック・コーヒー (小説版)
2007年 01月 05日 (金) | 編集
ブラック・コーヒー (小説版)新年を迎え、ようやく更新が出来ました^^; 遅くなりましたが、
今年も何卒よろしくお願い致します。さて早速、本題?ですが、この作品、
既に戯曲は読んでまして、以前にUPした こちらの感想 にもチラリと書いたのですが、クリスティーの研究家のチャールズ・オズボーンという方が、
クリスティーの家族と財産管理人の同意の上、戯曲を元に小説化した、
"クリスティーにしてクリスティーに非ず" とも言える?作品でして、
私的には、何だか "二次小説" のような感じで楽しめたと思います。
クリスティーの表現では、明確な言葉として見られなかった(ように思えるんですが・・・)、
ポワロ⇔ヘイスティングズの愛情が窺えて、ちょっと嬉しかったかも。既に結婚している大尉は、
たまたま南米の牧場の事務的処理の為、ロンドンに来ており、そんな彼をポワロさんが電話で
呼び出し、二人で事件捜査に当たるという設定なんですが、冒頭で、大尉が近くに来てるから
胸騒ぎがするのかな・・・と思案するポワロさんの姿が見られて、これも何だか嬉しかったり。
訳者の中村妙子さんは、私が読んだ新潮文庫版の 「エンド・ハウス殺人事件」 の訳もされてて、
その後書きで、ポワロさんと大尉の会話に特に留意したとあり、ポワロさんは 「私・きみ」、大尉は
「ぼく・あなた」 と呼び合い、ドラマに近い丁寧語のポワロさんで(ちょっと文章では丁寧すぎるきらいがあるかもしれないけど)私は結構好きなんですが、この作品でも貫かれてて嬉しい要素でした。
そんな会話なども戯曲に忠実で、同様に巻頭にある舞台配置図から、家具や人物の位置も確認
出来、誰がどのタイミングで毒を入れたのかも途中で書かれてるので、犯人当てというよりは、
やっぱり戯曲的な感じ?で楽しめるのかも。(ちなみに 「ペットちゃん」 は 「坊やちゃん」 でした^^;) ジャップ警部も登場するし、これは是非、海外ドラマでも観てみたいな?と思いました。

Black Coffee (1998)
[ お気に入り度: ★★★
死人の鏡
2006年 12月 27日 (水) | 編集
死人の鏡全てポワロ物の、三本の中篇と一本の短篇で構成されている一冊。
私はこの度初めて手にしたのですが、既に海外ドラマで馴染み深い
タイトルばかりで、スーシェさん達の姿を思い浮かべながら読んだかも^^
改めて感じたのは、あのドラマ(特に短編)って、大尉や警部らも交えて、
面白くアレンジされてるんだな?という事と、クリスティー作品は特に
会話で話が進むんだけど、その会話が、ほんとに活き活きしてるなぁ?と。
で、スーシェさん達を思い起こすのみでは飽き足らず、結局、読了後に
この四作全ての海外ドラマを観直してしまって^^;ドラマ色が濃いですが、一作ずつの感想です。

「厩舎街の殺人」
これでミューズと読むのか?。海外ドラマは、記念すべき本邦初公開の作品だった訳ですが、
原作もしょっぱなから 「ガイ・フォークス」 が出てくるし、ジャップ警部とコンビを組んだ事件だから
雰囲気バッチリだったんですね。(この原作では、完全に警部と "ダチ" な口調のポワロさんが少し気になりましたが^^;) 私は 「殺人は認めない」 と毅然とした態度のポワロさんが好きなので、
最後に "犯人" を問い詰めるシーンは気に入ってるんですが、ドラマでもスーシェさんの瞳は、
本当にポワロさんのように緑色に輝いてるように見え、やっぱりポワロさん=スーシェさんだな?と、
改めて感じてしまいました。ほんとに初期の作品なのにスゴイです。熊倉さんのお声も若々しい?

「謎の盗難事件」
これもドラマでは、大尉のカーチェイスや警部のいびき^^などで、楽しませてくれました。
小説では、最後はポワロさんと "犯人" との語らいで幕を閉じるのですが、それも渋くてよい感じ。
さすがはポワロさん、全てお見通しなのよねぇ。

「死人の鏡」
海外ドラマよりは犯人を当てるのが難だったかも? タイトルになってる 「鏡」 ですが、
ドラマでは、冒頭のオークションなどで強調されてて、より印象深い物になってましたね。

「砂に書かれた三角形」
これが一本の短篇という事なんですが、結構面白かったです。
舞台設定が 「白昼の悪魔」 の前衛となった作品とは聞いてましたが、この原作を読んで、
初めてそれが理解できたような気が。ドラマでは事件発生から、なお話が膨らんでいきましたが、
小説ではポワロさんの説明のみで、すんなり解決。でも良く纏まってる話だと思います。
事前に忠告をしたり、犯罪を未然に防げなかった事に対する発言などもちゃんとあって、
この原作を読んでから、あのドラマの方も少し、お気に入り度が増したかもしれません。

Murder in the Mews (1937)
[ お気に入り度: ★★★
鳩のなかの猫
2006年 12月 22日 (金) | 編集
鳩のなかの猫一度手には取ったけど、そのままにしてた作品。この度読了したのですが、
私的には、可愛らしいタイトルにすっかり騙されてたって感じでしょうか。
学園物だという事と、ポワロさんの登場が遅いという事は、読む前から
知ってましたが、まさかあんな "ゲスト出演" だったとは、思いもよらず。
また、冒頭から 「うっひゃ?、本当に学園物だわ」 と始まったんだけど、
いきなり冒険・スパイ物に切り替わって、これにもビックリ。その事件が
じわじわと学園に迫ってきて、中盤でついに殺人が発生するのですが、
出てくる先生や生徒が多くて、名前がなかなか一致せず、ちょっと労しました。
それにしても結構、死人出ましたねぇ?学園内だけでも4人?最後に亡くなった方は少し意外で、
犯人も私には意外な人物でした。何せ終盤まで、しっかりとポワロさんに騙されてましたから^^;
「えらい簡単だなぁ?」 と感じてはいたんですが・・・。またネタばれなんで伏せますが、
私も結構、職を転々としてますんで、彼女の境遇には、別に違和感も感じなかったかも^^;
(伏字ここまで) アダム園丁やケルシー警部、パイクアウェイ大佐(変わった名前だなぁ)と
いう面々が活き活きしていて、ハラハラしながら、なかなか楽しんで読めたと思います。
謎のロビンスン氏は、マープルやトミーとタペンス物にも出てくるそうで、興味ある人物ですね。
で、お気に入りは、推定七十五万ポンド(後書きによると、日本円では約一億五千万だとか・・・)
の宝石を手にしながらも、最期まで友人に忠実だった空軍少佐。ひょっとして、助かってて
くれてないかな・・・とかありえないのに、最後まで密かに願ってたのですが・・・。
「早晩惨死すると思っていた」 と語る姉の、頬を伝う一筋の涙が、とても印象に残りました。

Cat among the Pigeons (1959)
[ お気に入り度: ★★★
ハロウィーン・パーティ
2006年 12月 16日 (土) | 編集
ハロウィーン・パーティ昔、ポワロ熱が冷めかけた頃に購入。でもやっぱり読まずで、
以降未読のまま、ずーっと本棚の奥で眠っていた一冊です。
実は、何とかして読みたいとは前々から思っていたのですが・・・
というのも、ハロウィーンは私の誕生日なんですね?(←だから何?)
正直、内容としては後に残る物はありませんでしたが、そんな超個人的な
理由も有ったので、今回読み切る事が出来て、ちょっと安堵?してます。
そうワクワク感もなく、でも苦もなく自然に読めたって感じでしょうか。
ポワロさんもすっかり晩年を迎え、話の流れやお気に入り度は全然違うのですが、
私的には、「象は忘れない」 と似たような雰囲気だったかな。後書きにもありましたが、
静けさが漂ってる作風でした。訳は中村能三氏でしたが、やっぱりこの方の訳は好きですね。
落ち着いたポワロさんが味わえるというか。「さよう」 と泰然としてるポワロさんが何だか良いです。
スペンス警視も穏やかに歳を重ねられてるご様子で。オリヴァ夫人は相変わらず?でしたが^^;、
小説の事を語る時の彼女は、クリスティーの気持ちを代弁してるんだろうなと、強く感じました。
何の繋がりも無さげな過去の事件が、例の如くポワロさんによって組み合わされていくのですが、
それが予想外の方向で、やはりクリスティーは上手いというか、面白いなと感心。
犯人は片方は分かりましたが、もう片方は意外な人物でした。そしてミランダの事にもビックリ。
彼女は何となく気に入ってて、行く末を案じていたので、助かって良かったです。

Hallowe'en Party (1969)
[ お気に入り度: ★★
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