FC2ブログ
"灰色の脳細胞" エルキュール・ポワロさんの作品を集めています。
名探偵といっしょに
スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
そして誰もいなくなった
2006年 11月 24日 (金) | 編集
そして誰もいなくなったクリスティーと聞けば、まずはこの作品が浮かんでくる方も多いのでは
ないでしょうか。私もクリスティー物では、一番最初に読んだのですが、
今でも一番のお気に入りで、特別な一冊です。それにしてもこの話、
今まで何度繰り返し読んだかなぁ。(すっかり本はボロボロです^^;)
でも、この作品の持つ不気味さは消える事無く、むしろ、新鮮味を増して
行ってるような気さえします。表紙を見るだけでも、未だにドキッとするし。
とある孤島の富豪の屋敷に招待された十人の客が、
マザーグースのしらべに沿って、一人ずつ冷酷に殺害されていく・・・
こっちはただ、その経緯を虚しく見つめる事しか出来ない訳で、果たして次は誰か、
今度の唄ではどんな殺され方をするのかと、すっかり彼らと一緒に疑心暗鬼になってました。
あの終わり方も好きですね、最後まで本当にミステリアスな感じで、余韻に浸れました。
犯人の正体ですが、私は途中で、というか初めから何となく気が付いていたように思います。
トリックとかは皆目分からなかったけど、最後で 「ああ、やっぱり」 っていう感じだったので。
ちなみにお気に入りは、判事と元警部かな。別に理由は無いんだけど、何となく・・・

Ten Little Niggers (1939)
[ お気に入り度: ★★★★★
そして、毎度お馴染み?のマザーグース話ですが、この作品は、もう代表作ですから、
絶対載せようと思ったのですが、音楽は短いバージョンで明るすぎるし、
唄も Nigger は人種差別的要素を含むとかで、出版の際にも色々とあったそうですね。
ちなみにこの邦題は、米版の 「And Then There Were None」 から取ったようで、
韻を踏んだ、とても良いタイトルだと思います。で、ここでは原文をそのまま掲載して、
訳?は、本作品でクレイソーンさんが目を通した文を載せます。この訳、好きだわぁ。
何気に四番目の少年が、一番惨い "いなくなり方" をしているような気が・・・
なお、短縮バージョンの音楽は、ちょっとした思い出もあるので、こちらの別館 に載せますね。



スポンサーサイト
Comment
この記事へのコメント
これはミステリー界の傑作ですよね
その昔、中学生・高校生くらいの時、Yuseumには「奇行」がありました(^_^;)
よく立ち読みするとき、最後の解説を先に読む人がいますが、Yuseumはあろうことか、作品のラストの「オチ」を立ち読みするという暴挙をしていたのです!
(長編読むの、面倒だったからσ(^◇^;))

当時、海外ミステリには興味なかったのですが、この作品は有名だったので、その悪癖をやらかしちゃいました…。
ただ、最後の告白文のところは解説だと思って読まなかったんですね。
だから、Yuseumはしばらく、この作品はサイコ・ホラーだとばかり思っていましたv-40

ある本を読んでると、この作品の紹介の中で、
「Aさんがこの告白書の部分を切り取ってBさんに読ませたところ、Bさんは大変面白かったと感想を述べた。
 そこで、AさんはBさんに種明かしをして、ラストの部分を読ませたところ、Bさんは『この部分はいらないなぁ。』と言った。」
というエピソードがありました。
そうなんですv-363
この作品はラストの部分がなくても、作品としては十分成立するんですねぇ~。

もちろん、ミステリ的にはラストがある方が断然いいのですがv-291
クリスティーは、「アクロイド」の教訓から、このトリックがアンフェアにならないようにかなり表現に苦心したそうです。
ネタバレになりそうですが、クリスティーはあの人の「死」については、「死んでいる」ことを示す表現は一切使っていないそうです。
ただ、読者が読むと「ああ、この人は死んだんだな。」と錯覚させる表現を巧みに使っていると聞いて、驚嘆しました。
(例えば、"body"という言葉も英語では死体を表すから、そういう死に直接結びつく表現は一切使わず、あの人の「死んだ」場面を表現してるそうです。)

ところが、日本語の翻訳では、翻訳者もクリスティーの技巧にひっかかって、「その人の『死体』」という表現を使ってしまってるんです。
だから、翻訳だけ読んだだけでは、
「あそこで死体と書いてるじゃないか! アンフェアだ!」
と言う人もいるかも、とのことです。

翻訳者までトリックに引っかけるクリスティー。
すごいですね~v-12
2006/ 11/ 25 (土) 15: 36: 46 | URL | Yuseum # [ 編集 ]
興味深いです!
Yuseumさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
とっても興味深いお話で、じっくり読ませて頂きました。どうもありがとうございます~v-344

>作品のラストの 「オチ」 を読む
それはまた何と凄いことを!ちょっとビックリしちゃいました^^;
あの告白文は読まれなかったとの事で、それは幸い?だったかも。
AさんとBさんのエピソードも興味深いですね、確かに、
あのラストが無くても、作品としては充分にスリリングに楽しめますよね。
私的には、あのラストが特に好きなんですが、あの告白文が、
偶然に発見されたっていう設定も、何だかミステリアスで良いと思ってます。

また、クリスティーの苦心は知らなかったです、大変興味深いですね。
そう言われると、私も 「ああ、この人も死んじゃったんだな」 って感じで、
全然あの人の 「死」 については疑いませんでしたから・・・
あそこまで行くと、もうあの雰囲気に麻痺しちゃってる?というか、
ただ 「さてまた一人いなくなったで、次は誰やねん」 という緊迫感しか感じませんでした。
翻訳者も騙すクリスティーは、流石としか言い様がありませんね、
本当に、ミステリーの女王に相応しいと思いますv-300

またいらして色々とお話を聞かせて下さると嬉しいです。お待ちしておりますv-290
2006/ 11/ 26 (日) 22: 33: 20 | URL | きまぐれ猫 # [ 編集 ]
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 名探偵といっしょに all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。